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全日本吹奏楽コンクール中国大会→DuoIRIS

パリのエコールノルマル音楽院で結成したというDuo IRIS 若い二人の演奏家.ピアノの運指が見えつつ,オーボエの正面になる前から2列目で聴いてみました.風のホールなので,ステージの中で聴いているようなもの.午前中,吹奏楽コンクール中国大会の真剣勝負を聴き,夕方の馬関祭りの喧噪を全身に浴びた後にこのセトリ.染み入ります..



祝 中国大会出場


開会の1時間も早く会場に着き,審査員席後ろの良い席で拝聴しました.母校は県代表に!


 このホールは,ステージに反射板があるだけで客席上空には無く平坦な天井.客席は横長に広くあっさりした壁です.そのため残響時間が短く反射音が少ないホールです.朝顔系の楽器の音が誤魔化せない,濁って聞こえる音はそういう演奏をそのまま表しているんだよと,たまたま私の隣に座った指揮者の先生方にお聞きしました.午後からは演奏が終わった生徒さんも席に入って満席に近くなり,ますます残響が減るという恐ろしいホールです.
 その中で,全体に一貫した高潔でクリアな音色.課題曲は,ステージ演奏には珍しい2拍子のマーチで絶妙なテンポ設定.抑えた前半から中盤からの自然な盛り上がり感.終盤のテーマのつなぎで,一瞬多くの花が咲くような美しい落ち着いた表現にはあっと驚き痺れました.丁寧に組み立てられた自由曲の再現性の高さ.終わってじんわり感動が込み上げて来ます.顧問の指揮者に全曲聴きたいと言ったら「ムリ!」と(笑) 高貴な火の鳥でした.


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